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2008年11月30日

東京快晴床屋日和-姜尚中さんの「悩む力」

というわけで、今日はのんびりできそうです。12月が始まります。これで2008年も終わります。早かったです。最近は院生や若いメンバーと話していても、一年が早いなあ、という印象を持つそうです。僕らが若いころは一日は短かったけれど、1年は長く感じたことを強烈に思い出すのですが、最近は彼らさえ1年が早いといいます。

これはIT技術などの進化のスピードが生活感そのものも早くしてしまっているからでしょうか。飽きるのも早く、結婚生活にも飽きて、仕事にも飽きて、子育てにも飽きて、ましてや政治にも飽きて、楽しみはたまに会う仲間との馬鹿話、、、なんてことはないですよね。夢をしっかり描いてくれないといけません。

今週はずっと姜尚中さんの「悩む力」を持ち歩いてホテルや新幹線の中でゆっくりと読み返しています。久しぶりに興味深く啓蒙的な本に出会いました。各章に結論めいた節タイトルがあり、何回か読み終えてから目次を読み返すと記憶に強く残るキーワードが記されています。ありがたい構成です。

私とは何者か-相互承認しかない
世の中すべて金なのか-たかが金、されど金
知ってるつもりじゃないか-科学は何も教えてくれない
青春は美しいか-青春は年齢ではない
信じる者は救われるか-人は自由から逃げたがる
何のために働くのか-他者からのアテンション
変わらぬ愛はあるか-相互のパフォーマンスの所産
なぜ死んではいけないか-つながりを求め続ける
老いて最強たれ-横着者でいこう~老いて最強たれ

この本を昨夜読み終えてから、ジョージのhandle with careを聞き返していると、この作品の詞の意味が、この本のテーマと重なっていることに気づきました。

これまで苦労の連続であったひとりの若者がかすかにこれからの人生の成功の香りを感じ始めた時に傍にいる彼女に「(今の僕を壊さないで)やっとこれからという大事な時だから僕のことを大切に触れて(取り扱って)ね、、」という内容です。宅急便の宅配物に貼られているラベルのような「取扱注意」という表現を自分にはりあてたこの詞は、実際にはデビューから30年もたってはいるのですが、ジョージ自身がいよいよこれからリバプールから世界に飛び立とうとしている成功の予感をかぎ取った時期に重ね合わせて僕は聞いています。

本の中で自由から不自由に変わるあるときを幸せなタイミングであると捉えている場面もあり、その瞬間においては傍にいる彼女へのメッセージやら、世間の自分に対する注目やら、死なずにきていま新たな第二の人生を迎える興奮などが、複層的に静かに伝わってきて、この本のテーマと重なるのです。


2008年11月30日 11:05

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コメント一覧

舛井先生,こんばんは☆

東京は快晴なんですね。
こちらはさっき少し吹雪いていました。
北国に住んでいるのに,寒いのが苦手な私です(><)

姜尚中さんの「悩む力」,私も読みました。

『「悩む力」にこそ,生きる意味への意志が宿っている。』
いろいろ悩んでいる人にとって,こんなに力強い言葉はないと思います。

舛井先生の書いてくれたキ-ワ-ドを元に,もう一度読んでみようと思います。

それから,先生の「世界の街角から」を読みました☆
まさに,国籍も性別も年齢も乗り越えた「人との出会い」ですよね。
私もそうなれるように頑張りたいと思います。

ありがとうございました☆


投稿者: みつばち | 2008年11月30日 16:58

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