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2008年09月03日

総裁選のもうひとつの見方

あと2週間ほどで次期総裁が決まる。僕はマスコミ報道とは別にこの総裁選を別の視点からじっくり眺めています。それは野中広務VS麻生太郎という視点です。僕は依然から野中さんを政治家として尊敬しています。直接お話ししたこともあります。強い信念を持たれている方で、お会いしたときには興奮を覚えました。

野中さんと麻生さんとの確執については本やらマスコミも報道しているのでご存じの人も多いと思いますが、WIKIPEDIAに短くまとめられています。

「麻生太郎への指弾
魚住昭『野中広務 差別と権力』によると、麻生太郎は過去に野中に対する差別発言をしたとして、2003年9月11日の麻生も同席する自由民主党総務会において、野中は以下のとおり批判した。
『総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!』
これに対して、野中の激しい言葉に麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだったと同書には記されている。」

前後関係はWIKIPEDIAをご覧ください。

この話は別のルートで僕も聞いていて、その時の怒りはそうとうなものだったということです。今日の新聞にも野中さんは「麻生以外なら誰でもよい」と声をあげていらっしゃると報道されていました。昨夜も有楽町で衆議院議員関係者と食事をしながら総裁選のお話を伺ってきました。次回総選挙まで目が離せません。

麻生氏といえば福岡の北九州などを地盤としていて、この地域というとすぐに炭鉱を思い出す人も多いです。そこで多額の資産を築いた麻生家に対する様々な思いは日本の戦後の復興の功罪と重なります。石炭産業は戦後を語ります。

EUにおいても戦後最初にできた共同体は石炭鉄鋼共同体です(ECSC)。これは国の復興に最も必要とされるものは産業のコメである鉄とそれを生む石炭であるということです。今でこそ30カ国近い巨大な統一市場を形成するEUですが、原点は戦後の石炭共同体です。

日本の石炭の歴史を勉強すると複雑な思いに駆られます。事故の歴史や搾取の歴史。この際、いろいろと原点にあたって調べるのも勉強になるのではないかと思います。そして、どこかの段階で土門拳さんの写真集「昭和の子供たち」をまたじっくりと見てみようと思います。あの時代と比べて現在僕らが得たものは簡単に数えることができてまた目に見ることもできますが、失ったものはなんだかとっても大きいように思います。でもそれらは今なら取り返しがつくようにも思います。

ぼくにとって野中さんは失ったものを思い出させてくれる方で、麻生さんは得たものを見せてくれる方だということです。この2週間、僕は野中さんの言動を見つめたいと思います。

2008年09月03日 13:34

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