2007年09月04日
パワーポイント、図解解説は役立つか?
業務のうえでは、また大学などでの発表でもパワーポイントが花盛りである。おまけに図解解説のようなノウハウ本も出ていて、それらが技術としてカテゴライズされていて、本当にこんな調子でよいのか疑問を感じながら眺めている。
基本的なこの両者の問題点は、「行間を読むということができなくなる」という点で、学生や見るものをバカ化しているのではないかという単純な疑問に対する答えがないというところにあるような気がする。一冊の本を図解で理解しようということ自体がおかしなわけで、まあそれで得た知識がいつでも頭の中の抽斗にあって、十分自分の意見や教養として身につくのであればよい。実際はそうでないであろう。自分で読みこなしたものでないと自信は生まれるはずもなく、ましてやノウハウを盗んでそこから自分なりの考えに脚色してゆくこともままならない。
僕は図解を利用しない。多くの人と話し合うときに(大学も同じ)は、キーワードをぶつけてそこから敷衍させるという手法をとります。自分でイマジネーションが膨らむような指導をします。たかがキーワードですが、そこからの広がりは各自の想像力やら経験やら知識でかわってきます。この過程において図解はなんの役にもたたない、とは言いませんが。
整理して相手に伝えるという仕事がある人は、図式化は役立つでしょう。でもそれは事実認識を少し先におこなった人がまだ認識していない人を説得するためには役立つことはあっても、それが技術であるとは思いません。僕にはどうもなんで図式化に興味を寄せるのか理解できません。難解なものから何かを引き出す力になってくれるのでしょうか?では難解なものにチャレンジする目的はなんでしょうか?それは難解でもそこから自分なりに理解しようとして考えるプロセスに価値があるのではないでしょうか。
図式化した人の頭をみれば、自分でも読みこなせると思うのではないでしょうか?僕は思慮深い人が図式化を推進したということを見聞きした経験がありません。
大事なことは著者のメッセージを探るためのキーワードを提示して、それを自分ならばどう意識して自分なりの結論を導き出すか、そのプロセスにこそ大事なものがちらばっているように思えてなりません。
PPも同じです。あまり簡便化して物事を説得しようとすると、行間から問題点を引き出してくれて正しい方向に導いてくれる本当に有能な人たちの意見を埋もれさせてしまうように思います。セールスのための手段としては有効なんでしょうが、あまり頼りたくはありません。「論理と心理で攻める人を動かす交渉術」という本を読んで、それまで漠然としか自信がなかった以上のような意見が確信に変化した次第です。いろいろと意見があると思います。待ってます。
2007年09月04日 23:42
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